暑くもなく寒くもない秋は、勉強するのにうってつけの季節です。
誰が思いついたのか「勉学の秋」とも言われることですし、ひとつ勉強に励んでみてはいかがでしょうか?
泰野市の「桜土手古墳公園」なら、古墳群とそこからの出土品を通して日本の古墳時代を学べますよ。
桜土手古墳群の特徴は、何といってもその古墳の数にあります。
合計で35基を数えるその規模は、県内最大級として知られています。
なかでも見どころは、図面や写真を参考に建造当時を再現した復元古墳でしょう。
直径28メートルに高さ5.6メートルにも及ぶ復元古墳は見ごたえ十分。
中に入ることができるので、内部の様子を見学できるのもポイントです。
通常見る古墳はこんもりとした小さな丘の様ですが…。
こちらが綺麗に石を積み上げ復元された古墳です。ちょっと驚きです。それもここに本当にあったものですから。
入口は歴史で習う横穴式石室です
古墳を見学した後は、「桜土手古墳展示館」に行ってみましょう。
館内には、古墳群から出土した装身具や土器、武器などが所せましと展示されています。
地下に下りれば、古墳時代のお墓についてパネルで学ぶこともできますよ。
企画展や特別展も定期的に開催されているので、ぜひ足を運んでみてください。
展示館を見学しました。先ほどの復元古墳がどうやって作られたかなど、ビデオで学べますよ
土器も思った以上に大きいものがあったり、発掘作業で判明したことなど面白いですよ
展示館内からの公園と古墳の風景もいいですよ
今回の取材で、実は一番感動したのは破片ですが、遺跡の本物土器を触れるコーナーです
古墳時代の土器、ついに触ってしまいました。思った以上にしっかりした土器で今の陶器と変わらない手触りでした
<ひとくちMEMO>
現存している古墳の数は12基。そのうち公園内にあるのは6基です。
残りは隣接する私企業の工場内にありますが、残念ながら、これらは原則として見学不可です。あしからず。
桜土手古墳公園のお隣りの島津制作所さん、こちらにも古墳が一基あります。入り口の植栽が古墳の形の様ですね