これ何て読むの?しめ?しめひき?
一見いたずら書きのようなバス停名に興味を持って現地へと向かってみたら、
バス停周辺一帯が〆引と呼ばれる地域なんですね。
まるで記号で構成されたかのような字面
伊勢原市上粕屋「〆引」のバス停。
しめサバやしめきりなどで使われる「〆」の字は「卜」(ぼく)が変化したとか、
封書の接合面に書かれたことから、封のつくり(寸)が変化したとも言われている、立派な漢字のひとつです。
神社の前のバス停です。〆の字の由来との関係が気になります。
元となったと言われる「卜」は占うという意味を持つことから、かつては土地の良し悪しを占って、占拠、
しめていたというような言われもあるようです。
その伝えの通りであるならこの〆引には、なんだか深い意味があるような気がしてくるから不思議です。
裏手にはゴルフ練習場、徒歩圏に大型商業施設もあり、使用頻度は高そうです。
<ひとくちMEMO>
書くのは簡単なのに、読めない字、読みづらい字というのは他にもたくさんあって、
例えば言葉の繰り返しで使用する「々」は、実は漢字ではないのだそう。
これは「踊り字」と言われ、固有の読みを持たないのだとか。
「々引」というバス停は成立しないわけですね。