読書週間は温泉で!? 文豪・小林多喜二も愛した七沢温泉「福元館」で読書を楽しもう!!
残暑もすっかり和らぎ、読書がはかどる「読書の秋」が本格的に到来しました。
10月27日からは読書週間も始まることですし、みなさんもこの機会に読書を楽しんでみてはいかがでしょうか?
厚木市の奥座敷「七沢温泉」なら、温泉と豊かな秋の自然の中で、のんびり読書を楽しめますよ。
都心からもっとも近い温泉地としても著名な「七沢温泉」には、6軒の旅館が点在しています。
その中でも「福元館」は、とある文豪とゆかりがある、まさに読書にうってつけの旅館です。
創業は江戸時代で、現在の福元館が開業されたのは明治44年からとの事で、とても歴史のある老舗旅館です
玄関には美しい壺と炉が…。いい雰囲気です
日本のプロレタリア文学を代表する文豪「小林多喜二」。
戦前に不慮の死を遂げたことでも知られていますが、そんな彼が一時期滞在していたのが何を隠そう
「福元館」なのです。
旅館の離れには、小林多喜二が滞在していた部屋が、当時のまま残されています。ファンは必見ですね。
夏目漱石や芥川龍之介の様に誰でも知っている作家ではありませんが実は大学受験の試験問題として出題される事が
多いのです。こちらは受験生にはお馴染み「センター試験2012年」日本史のテスト問題です
離れの方に案内してもらいました。
小林多喜二が滞在した福元館の離れを見せてもらいました。何と部屋の中にある丹前 (2着、壁にかかっている上着)や
家具、小物も当時のままとの事で、まさにタイムスリップした様な気持ちで感動です
読書以外にも、秋の味覚をふんだんに使った食事や、お肌に優しい強アルカリ性の温泉も楽しめますよ。
また、日帰り入浴も受け付けているので、ドライブの帰りに立ち寄るのも良いですね。
お肌がツルツルになると評判の大浴場温泉です。窓の外は厚木七沢の森林で緑にも癒されます
こちらは露天風呂です。温泉浴と森林浴が同時にできてリラックスできますよ
<ひとくちMEMO>
「小林多喜二」は、「福元館」潜在中も幾つか小説を執筆しました。
その中の1つ『オルグ』は、志半ばで挫折する青年を描く傑作短編小説です。
ぜひ「福元館」で読んでみてください。
それと福元館では昨年秋、人気の実力派女優「寺島しのぶ」さんが小林多喜二の母セキさん役で主演の映画
「母 小林多喜二の母の物語」のロケ場所として寺島しのぶさんや多喜二役の塩谷瞬さんなどが来館、名シーンが撮影されたそうです。
福元館さん所有の「オルグ」の本。50銭と裏に。その当時、販売された貴重なものでした
この色紙は映画の監督、役者さん達の寄せ書きサイン。
映画は小林多喜二の母親セキさんの生涯を描いていて、その役を寺島しのぶさんが好演されています。
映画は今年2月から公開されています。何と福元館の七代目館主、古根村さんも出演されたそうです。
※映画は現在も全国各地で上映されておりますので、詳しくは公式サイトをご覧になって下さい。
関連リンク:映画「母」公式サイト
福元館 公式サイト
|